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エル ニョスキ店主の
スペイン バルセロナでの料理修行体験記。
といっても、
料理のお話だけではありません!
時間があるときに少しずつアップさせてもらいます♪
※当ブログの無断転載はしないでくださいね!!
でもまぁ転載するほどの大作でもありませんけど(笑)
2024/11/23 (Sat)
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2008/12/07 (Sun)
「トントントン」
そして、荷物を受け取ってから空港を出ます。
「トントントン」
誰かが部屋のドアを叩いている音で目が覚めました。
ドアを開けずに廊下に向かって、慣れない英語でとりあえず返事をしてみます。
「Yes?」
「eufhbva;hfb va;oihfvb ewoimzxd……」
俺にはこう聞こえたので、
「Thanks」と
とりあえず言っとけばいいだろ的な感じで答えました(笑)
昨晩は服も着替えずにそのまま寝たので、顔をちょっとだけ雪で洗ってから外に出ます。
ドアを開けると、
そこにはホテルの従業員らしき人物が俺を待っていてくれて、
俺を別の部屋に移動させてくれます。
「お? ・・・ !!!」
暗い暗いモスクワで、一瞬だけ希望の光が見えました。
「な~んだ。ちゃーんと朝食あるんじゃん!!!」
昨夜はちっちゃい袋に入ったピーナッツしか食べていなかったので、とにかく腹ペコです。
あ、ちなみに
期待に胸を膨らませた朝食のメニューは、と言うと
・ 茶色くカチカチなパン。 食べると歯が痛くなるくらいに硬い。
・ 茶色くカチカチなパン。 食べると歯が痛くなるくらいに硬い。
・ どっかで昨日余ったらしき、温め直しのハンバーグ。だけどこれもカチカチ。
・ 体の芯まで冷えそうな、冷たい牛乳。
以上(笑)
昨日の誓いは、さらに度を増したのは言うまでもありません。
「これじゃ腹いっぱい雪食ってたほうがまだずっとマシじゃんか!!!」
と思いましたが、さすがに何も味のしない雪よりかはずっとマシです。
まぁ、これも経験です(笑)
さて。
さわやかな朝食タイムも終わりました。
朝食の部屋の時計の針は七時を指していましたが、
まだ外は真っ暗で見た目は昨日と全く変わっていません。
まだ外は真っ暗で見た目は昨日と全く変わっていません。
ずっと暗いまんまです。
気が狂いそうです。
「太陽」って、ホントに大事なものなんだと感心(笑)
自分の荷物を持ってホテルを出て、また「護送車」に乗り込みます。
護送車が別のホテルに停車すると、
昨日の夜別れた日本人が後から乗ってきたので、早速声をかけてみました。
「絶対に俺と同じような扱いを受けた」と、
半分「それ」を言われるのを期待しながら
「おはようございます。昨日はいかがでした?」
するとその人は、
「僕はまぁまぁでしたけど?」
「え? まぁまぁ!? 俺なんか最悪ですよ、聞いてくださいよ~……」
彼も結構な体験をしたのかと思いきや、そうでもなかったみたい
いや、普通の一晩を過ごされたようです。
俺はこれで、一泊45ドル。
誰も経験できないような、実に優雅な一夜を過ごしました。
そういえば空港に向かう護送車の中で、
日本でチケット買って宿をおさえてもらうときに旅行代理店のお姉ちゃんに聞かれた、
ある事をふと思い出しました。
日本でチケット買って宿をおさえてもらうときに旅行代理店のお姉ちゃんに聞かれた、
ある事をふと思い出しました。
「ホテルは、値段が高い方と安い方の2箇所ありますが、どちらになさいますか?」
「もちろん、安い方でお願いします」
そういうことです。
こういうところで変にケチってはいけません(笑)
ですが、ここでそんなにへこんでいても仕方がありません。
気を取り直して、今日はバルセロナです。
飛行機に乗って急に安心したのか、バルセロナに着くまでの約3時間、熟睡してました。
目が覚めると、飛行機はちょうどバルセロナ上空。
飛行機が無事に着陸すると、乗客の誰からともなく大きな拍手が起きました。
「ていうか、この航空会社ってそんなに危ないのかよ!?」
まぁ、何はともあれ無事に着いたので、
俺も周りと一緒になって笑顔で拍手してみましたが(笑)
そして、荷物を受け取ってから空港を出ます。
空港から電車が出ているのは教えてもらっていたので、すぐ電車に乗り込みました。
途中、バルセロナサンツ駅で別の路線に乗り換え、カルデデウまで行きます。
この電車に乗るのは2回目なので、迷わずに乗れました。
そして、ケイゴさんの店に着いたのは15時すぎ。
ケイゴさんも昼の営業を早めに切り上げて、ちょうど従業員の皆と昼食を取るところでした。
「お、長旅お疲れさん」
「ご無沙汰してます! 今日からよろしくお願いします!!」
昨日の晩、ピーナッツしか食べず、今朝もあんな朝食だったので、とにかく腹が減ってどうしようもありません。
そこでありつけた料理は、
「フィデオス入りスープ」。
鶏や牛骨、生ハムの骨と野菜を入れて何時間も煮込んでいい味の出ているスープの中に、フィデオス(ショートパスタ)や野菜の入った、温かいスープだった。
スープの入ったお皿から湯気が出ています。
モスクワでは見れなかった光景(笑)
待ちに待った、温かい食事。
そのスープの美味いこと美味いこと。
周りを気にせずにがっつきながら食べていると、ケイゴさんが一言。
「鉄也君、音立てて食べるのはやめなさい、恥ずかしいよ?」
「え?」
一瞬、我に返りました。
「おとをたててたべるのはやめなさ・・・い?」
そういえば、中学生のときに英語の授業で学んだような気が。
「西洋人は音を立てて食べない」
でも、いきなりそんなこと言われても、急に直せるわけがありません。
しかも、今まで普通に音を立てて食べていたものを急に音を出さないようにして食べても、これがまた美味しくありません。
美味しさが変わるんです。
静かに飲み込んでも、何を食べてるのか分かりません。
音立てて食べたほうが美味しいんだってば(笑)
バルセロナに着いて、いきなり出鼻をくじかれた気分でした。
それでもなんとか音を立てずに食事を済ませた後、
部屋に荷物を置きに行き、ケイゴさんの奥さんの両親を紹介してもらいます。
両親と言っても、おじいさんとおばあさんです。
とりあえず「Hola(オラ)」とだけ、挨拶して軽くお辞儀。
何を話せば良いか、
というより何も話せませんから。
それからしばらくして店に戻り、ちょこっとだけお店のお手伝い。
長旅で少しも休んでなかったので、実はかなり疲れてます。
少しだけお店を手伝ってから部屋に帰ってシャワーを浴びると、すぐに爆睡でした。
ついに始まります。
さぁ、
本当にいよいよこれからです!!
★★★つづく★★★
★★★つづく★★★
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