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エル ニョスキ店主の
スペイン バルセロナでの料理修行体験記。
といっても、
料理のお話だけではありません!
時間があるときに少しずつアップさせてもらいます♪
※当ブログの無断転載はしないでくださいね!!
でもまぁ転載するほどの大作でもありませんけど(笑)
2024/11/22 (Fri)
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2008/11/06 (Thu)
その日の朝、タカコさんがサンツ駅まで見送りに来てくれると、
慣れない改札を通り、ホームへ続く階段を下りて電車が来るのを待ちます。
ホームには、日本人なんて一人もいません。
これから、どこに着くのかも分からない電車に一人で乗ります。
このワクワク感、たまりません。
バルセロナサンツ駅から、電車に乗って北東へ向かいます。
電車の窓から見える景色は、まさに「世界の車窓から」の世界。
またここで調子に乗り始めてます(笑)
のどかな田舎風景を眺めながら、
タカコさんからいただいたおにぎりを食べました。
そりゃ、今までに見たことのない
タカコさんから、「降りる駅を間違えたり、乗り過ごしちゃだめだよ!」と言われていましたが、
もちろん俺は周りの誰かに聞くことすらできないので、
電車の中にある電光掲示板を出発してからずーっと見続けるしかありません。
「ったく、一体いつになったら着くんだよ~」
と少し弱気になりつつ、
『Cardedeu(カルダデウ)』という駅の表示が出てくるのをひたすら待ち続けました。
電車がに乗って約四十分くらい北東のところに、カルダデウという村があります。
そこに空手を習いに来ていたスペイン人女性、ロサさんと知り合い恋に落ち、結婚。
後に帰国、ケイゴさんの故郷の静岡県の浜松市でスペイン料理レストランをオープンさせ、その数年後にロサさんの家の都合で再びスペインへ。
「は、初めまして、寺門です。 よ、よろしくお願いします!!」
それに加え、朝におにぎりを食べてからなんも食べてない。
とにかく腹が減ってどうしようもなく、
「ついに俺、バルセロナへ料理の勉強に来ることができるんだ!」
そう思った途端、急にお腹が空いてしまったのでしょうか。
今、俺の手のひらの上でコロコロと転がっていました。
このチャンスは、絶対誰にも渡しません。
★★★つづく★★★
そして四日目。
やっと、待ちに待った『ケイゴさん』に会いに行く日になりました。
その日の朝、タカコさんがサンツ駅まで見送りに来てくれると、
「これ、電車で食べてね。周りの人に不思議がられるかもしれないけどね!」
と言って笑いながら、タカコさん手作りのおにぎりを俺に渡してくれました。
慣れない改札を通り、ホームへ続く階段を下りて電車が来るのを待ちます。
ホームには、日本人なんて一人もいません。
これから、どこに着くのかも分からない電車に一人で乗ります。
このワクワク感、たまりません。
バルセロナサンツ駅から、電車に乗って北東へ向かいます。
電車の窓から見える景色は、まさに「世界の車窓から」の世界。
またここで調子に乗り始めてます(笑)
のどかな田舎風景を眺めながら、
タカコさんからいただいたおにぎりを食べました。
隣の座席にいたスペイン人は、
俺を見るよりその「不思議そうな食べ物」に目が行っていたのは間違いありません。
そりゃ、今までに見たことのない
『黒い塊』を口にしているのですから、驚くに決まってます(笑)
タカコさんから、「降りる駅を間違えたり、乗り過ごしちゃだめだよ!」と言われていましたが、
もちろん俺は周りの誰かに聞くことすらできないので、
電車の中にある電光掲示板を出発してからずーっと見続けるしかありません。
すると、
外の景色を見ているよりも次第にそっちばかりが気になってしまい、
「ったく、一体いつになったら着くんだよ~」
と少し弱気になりつつ、
『Cardedeu(カルダデウ)』という駅の表示が出てくるのをひたすら待ち続けました。
電車がに乗って約四十分くらい北東のところに、カルダデウという村があります。
ケイゴさんは8月、その村にレストランをオープンさせる準備をしていました。
ジャンボさんとケイゴさんは二十数年前、バルセロナにある日本料理店で知り合って一緒に仕事をしていたと聞いています。ケイゴさんは柔道の先生として日本からバルセロナに来たそうです。
そこに空手を習いに来ていたスペイン人女性、ロサさんと知り合い恋に落ち、結婚。
後に帰国、ケイゴさんの故郷の静岡県の浜松市でスペイン料理レストランをオープンさせ、その数年後にロサさんの家の都合で再びスペインへ。
今度はこの村でレストランをオープンさせるということでした。
駅に着き、改札を出ると、すでにケイゴさんが車で迎えに来てくれていました。
それまでケイゴさんの顔すら見たこともなかったので、俺はとにかく緊張。
さんざん調子に乗りまくってコレです。
やはり『弱冠23歳』(笑)
「は、初めまして、寺門です。 よ、よろしくお願いします!!」
「はい初めまして。 遠いところ、良く来たねぇ」
緊張しながらのぎこちない会話の後、すぐにケイゴさんの店に連れて行ってもらいました。
実は、駅から歩いて五分としないところなのにも関わらず、ケイゴさんは俺に気を遣ってくれたのか、わざわざ駅まで車で迎えに来てくれていたのです。
店に着くと、店内を案内してもらいながらいろんな話をしました。
ジャンボさんに『ケイゴさんのお店の写真を撮ってきてな』と頼まれていたので、俺は使い捨てカメラで店内をパシャパシャと撮り続けていました。
見知らぬ俺を受け入れてくれたことへの感謝の気持ち。
これからこの店で、ケイゴさんの家でお世話になるご挨拶。
これからの自分がどんな方向に向かいたいのかとか、現在のジャンボさんの事など、
夕方近くまで二人で話し続けました。
「すごい。なんでこんなに俺の口からペラペラと?」
「自分の数年後のビジョン」がすでに見えていたかのように、
俺の口から言葉がどんどんと出始めて止まりませんでした。
それとは別に、やはり前々から気になっていたのが、労働許可の件。
ケイゴさん曰く、
「何にもしてこなくても大丈夫だよ、なんとかなるから」
と結構簡単そうに話していましたが、
これが後に大事になるとはその時の俺は知りもしませんでしたね。
これが後に大事になるとはその時の俺は知りもしませんでしたね。
「それでは、帰国したらいつホテルを辞めるとかこちらに来る日程などを連絡しますので、
よろしくお願いします!」
「はいよ。帰ったらジャンボくんによろしくね」
こんな会話の後、帰りも歩いて5分のところをまた車で送ってもらって駅まで行き、
電車に乗ってバルセロナまで帰りました。
食事をするのも忘れ半日も話し込んで、
ホッと一安心したのか集中力も途切れてしまい、
帰り道はクタクタに疲れきっていました。
電車に乗ってバルセロナまで帰りました。
食事をするのも忘れ半日も話し込んで、
ホッと一安心したのか集中力も途切れてしまい、
帰り道はクタクタに疲れきっていました。
それに加え、朝におにぎりを食べてからなんも食べてない。
とにかく腹が減ってどうしようもなく、
バルセロナに着いてからノボルさんの家に帰る前に、
駅の売店で店員に指を差しながらサンドイッチを買い、おもむろにほおばりました。
「ついに俺、バルセロナへ料理の勉強に来ることができるんだ!」
そう思った途端、急にお腹が空いてしまったのでしょうか。
周りを気にせずにサンドイッチをガツガツと食べ続けました。
無我夢中で追い続け
気が付いたら
気が付いたら
「今までずっと手に届かなかった夢」が
今、俺の手のひらの上でコロコロと転がっていました。
このチャンスは、絶対誰にも渡しません。
★★★つづく★★★
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