「ぼくのおみせ」ができるまで 忍者ブログ
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エル ニョスキ店主の スペイン バルセロナでの料理修行体験記。 といっても、 料理のお話だけではありません! 時間があるときに少しずつアップさせてもらいます♪ ※当ブログの無断転載はしないでくださいね!! でもまぁ転載するほどの大作でもありませんけど(笑)
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2024/04/19 (Fri)
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2008/10/20 (Mon)
ホテルに就職してからも、高校時代の親友の康一と良く遊んでました。
彼は俺の「良き理解者」というだけでなく、高校時代はよく一緒にバカなことをしては、笑ってばかりの毎日を送ってました。
もちろん勉強なんてほとんどせずに(笑)
高校在学中から彼には「俺の夢」を熱く語っていたせいか、ある日一緒に飲んだ席で、彼にこんなことを言われました。
 
「お前、そういえば海外に行きたいとか言ってなかったっけ?
そんなことを前に俺に言ってたよな? これからお前、どうすんの?」 
 
…、はい。確かに言いました。
だけど、当時はまだホテルの仕事に慣れた頃で、しかも俺の周りには海外に行ったことのある人など聞いたことがない。きっとホテルの先輩の中には探せばいるのでしょうが、こんな「若造」の俺が、いきなりそんなことを上司に話せるわけがありません。
 
そういう意味で「未来のビジョン」というものが、まだはっきりとは見えていなかったのです
 
いや、
気が付いたら、そんな夢さえも忘れてました。
 
でも、康一に言われたその言葉が、ずっと俺の頭の中に引っかかったまま何年も経ち、今回ようやくそれらしきチャンスが巡ってきました。

「このチャンスだけは誰にもあげたくないし、取られたくもない!!」
そんな一心でひたすら勉強する毎日でした。
 

 店主、当時はあまりにも必死だったからでしょうか、
 
その年の冬、広島で職場の同僚とスキーに行くときに、前日から出発してスキー場の駐車場で車中で一夜を過ごしたことがあるのですが、
そのスキー場から夜空を見上げると、すごく澄んだ夜空には流れ星が見えるではありませんか。
 
 
さぁ。
店主が皆さんをメルヘンの世界へご招待です(笑)
 
 
その、空に見える流れ星に向かって、俺はまるで子供のように
 
「どうか、俺をスペインに行かせて下さい…!!」
 
と、手を合わせてお願いまでしたこともありましたよ(笑)
 
今考えても恥ずかしい話なのですが、
「流れ星にお願いしたら願い事って叶うものなんだ」ということは、今でも否定しません。
 
「それぐらい必死だった」という事です
 
 
 
いや、ホントにお願いしたんだってば(笑)
 
そして、年も明けて一九九七年 一月のある日。
ジャンボさんが急に嬉しいことを言ってくれました。
「若いときにスペインで一緒に仕事していた日本人の知り合いがいるんだけどね、その知り合いが今年、バルセロナでレストランをオープンさせるっていう話を聞いたから、その人に紹介できるかお願いしてみるよ!」 
ジャンボさんも、俺を鉄板焼きの店に紹介するのではなく、せっかくだから向こうの料理を勉強させてやりたいと思ってくれたみたいです。だけど今までツテらしいツテが鉄板焼きのお店以外になく、あちこちに手を回してくれていたそうです。
 
そのジャンボさんの優しさが、メチャメチャ嬉しかった。
 
するとさらにその数日後、ジャンボさんが、
「例のレストランの人、ケイゴさんって言うんだけど、この話引き受けてくれたからね!」
と言ってくれ、すぐに話を進めてくれていたのです。
 
「え!? 本当ですか!? あ、ありがとうございます!!」
 
とにかく深く、深く頭を下げた。
 
まだはっきりと決まったことではなかったけれど、とにかく嬉しかったのを覚えています。
それからその「ケイゴさん」という方の住所を教えてもらい、まずは早速部屋に帰ってからお礼の手紙を書くことにしました。
 
初めてのエアーメール。
 
「えっと、どうやって書いたらいいのかな? 切手はどこに貼る?」
 
宛先はスペイン語。だけど中身はもちろん日本語。
たかが普通の手紙なのに、なぜかやたらと緊張してました。
 
でも、いきなり右も左も分からない、誰も知らないところへ?
 
 
というワケで数日後、俺から
「ジャンボさん、まだはっきり決まった話ではありませんが、どうしても一度、スペインに行くと決める前に自分の目でスペインを見てみたいんですけど…」
と、スペイン旅行の話を切り出してみた。
 
いきなり、今まで持っていたものを全て捨てていざ海外へ、知らない処へ。
 
「だけど行ってみたら、自分の想像していたものと全く違ってました~w」
 
なんてことになったらそりゃもう大変なことになると思い、同時に職場にもお願いして、
普通なら取らせてくれない有給休暇も取ってバルセロナへ旅行することに決めました。
 
 
「板前さんをしているノボルさんっていう人とその奥さんが向こうに住んでいて、彼らの家に泊まらせてもらえるようにお願いしてあるからさ。心配しないで行ってこいよ!」
と、わざわざバルセロナにいるジャンボさんの知り合いに連絡までしてお願いしてくれました。
知らないところに一人で泊まるよりも、まずは知り合いが居るところへ、ということがなによりも安心でした。
 
ノボルさん夫妻にもお礼の手紙を書いてその数日後、ケイゴさんとノボルさんにお礼の電話を。もちろん国際電話なので、呼び出し中の音も違う。
「日本人が電話に出る」と分かっているにもかかわらず、
呼び出し中の「プーーー、プーーー」という音にでさえ緊張していたのを覚えています。
 
今まで聞いてた「プルルルルル」じゃないんだから(笑)
 


「初めまして、寺門です。どうぞ宜しくお願いします!」
 
ノボルさん夫妻にはその後、俺が旅行する何ヶ月か前に日本へバケーションで帰ってきていて一度広島で顔を合わせて挨拶を済ませることができたので、多少は気が楽になりました。
知らない人の家に泊まるのも、なんだか心苦しいですからね(笑)
 
そして、一九九七年 六月。
 
俺は、生まれて初めての海外旅行に。
 
「これからきっと、自分の周りでいろんな事が起こるであろう国」
たくさんの期待を胸に、いざスペインへ向いました。
 
 
 
 









ていうかどうせスペイン行ったって右も左もスペイン語もなーんも分かんないくせに、
当時、考えてることだけはかっこつけてイッチョ前でした(笑)



★★★つづく★★★
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成人式の日に、会場の横浜アリーナで

偶然にも、とある新聞記者から「新成人になって思うこと」と、いきなり取材されたことがあるんです。

新聞記者さんから聞かれたことに答えて、いざ翌日の朝刊を買いに根岸駅のキオスクへ走りました。

「中区の調理師 寺内鉄也さん(20)は、『もう二十歳。独立して海外に店を持ちたい』と、意気揚々」







そんなこと、一言も言ってません(笑)

「調理師見習いです」

「いつか海外に修行に行きたいですね」

「いつかは自分のお店ができたらいいですね」

そしたら記事を捏造されるわ、

苗字まで間違われるわ。

踏んだり蹴ったりで、
その日上司にその新聞を見せることができませんでした(笑)
ニョスキ店主 2008/10/20(Mon)03:03:33 編集

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