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いろいろありながらも年が明けました。
ですが、バルセロナの新しいレストランの話は一向に進んでいないようで。
「10月」のオープン予定が「12月」になり
「12月」が「年明け」に
「年明け」が「3月」
「3月」が「5月」と、とにかく延びに延びた。
このままでは、いつまでも宙に浮いているような感じで落ち着かなかったし、俺が持っていた学生証の期限は5月で切れるし。それまでに何とかしないと不法滞在扱いになって、もし捕まったりしたら強制送還になりかねませんし、その後しばらくスペインに入国できなくなってしまったりしたら、後が大変なことになってしまいます。
「このままだと何にも話が進まないから、一度日本に帰ってお金貯めて、それからアルサークに行こうかな?」
と、そこまで考えていました。
そういうことも全て踏まえて「カル ロス」のチャビに、このお店を3月で辞めさせてもらえないかと相談してみました。
チャビからジョアンに伝えてもらおうと。
このお店を3月に辞めてバルセロナへ戻って、もし新しいお店の話が進まなければそのまま日本に一度帰ろうと。
そんなある日、同居人のジョルディが、なにやらテレビを見ながら俺に何か言ってます。
「おいテツ!これ見ろよ、テレビニュース。外国人に労働許可をあげるって言ってるぞ?」
「まさか、そんなわけないでしょ?」
「いや、ほんとだって。テレビ見てみろよ」
ニュースでしゃべっていることがまだあまり分からないから、ジョルディにもっと簡単に説明してもらいながらでしたが、ニュース内容は
「不法に滞在している外国人に対して労働許可を特例措置で与える」という話でした。
俺は不法じゃなかったんですけど(笑)
そのためには、
今までのスペインの滞在期間は「最低これだけの期間滞在していないといけない」とか、「現在働いている会社の契約書を持っていること」などという条件がありましたが、俺はその項目をクリアーできるので、とりあえずそれを申請する準備に早速とりかかります。
というか、シェフのジョアンにまず相談(笑)
町の中に無料弁護士相談所みたいな場所があって、ジョアンと一緒にそこまで行って、説明を受けました。
すると、そこの担当者の若い男性から
「でも、今現在あなたは学生なので、学生で労働許可を申請できるのか一度確認してみます」
と言われたので、返事を待ってみることに。
学生だと一日4時間ほど「アルバイト」できる話は聞いていたけど、実際は学校はやめちゃって朝から晩まで働いていたので、あまり気にもしていませんでした。
とりあえず申請はできるということだったので、申請しておくことに。
元々この話は「不法滞在・労働者」が対象だったので、学生の俺は結果待ちの状態でしたが、仮にこの話がどういう結果になっても、3月には一度バルセロナに戻るつもりでいました。
そしてその二週間後、相談所から連絡が入ります。
「学生でも、学生証の期限が切れれば労働許可証の申請ができるので、あなたの場合はもうすぐ期限が切れるので、こちらから明日、役所へ申請書を出しに行ってきます」
朗報でした。
タイミングが良かったのか、それとも運が良かったのか。
あとはこれで、労働許可が下りるのを待つだけです。
2月になって、「カル ロス」に若いスペイン人コックが働きに来ました。ジョアン・ピケがジローナの町の中に別のお店を出したため、何人かが「カル ロス」から移り、人が急に足りなくなったためです。彼の名前もジョアン。彼は「次のお店で働くまでの一ヶ月間だけ」という話でここに働きに来ました。
彼はやけに日本人の俺に対して興味を持ってくれました。知り合った次の日にすぐに飲みに誘われて、近くのバルまで飲みに行って、俺にスペインについてのいろんな話をしてくれます。
「まぁ、これからも仲良くしてくれよ。よろしくな!!」
知り合ってまだ二日目なのに、なんでこんなに仲良くしてくるのか。
「もしや、ゲイ?」とも思いましたが、そのときになってから考えようと気にしなかったけど、実際に彼はゲイではなかったのでやっぱり安心しました(笑)
彼が働きに行く新しい職場とは、ジローナからバスに乗って東へ四十分くらいしたところにある「パラフルジェイ」という町にある「Hotel Sant Roc(オテル サンロック)」という、海岸沿いの丘の上にあるリゾートホテルでした。そこのオーナー達に俺の話をしてくれたらしく、俺も彼に3月には「カル ロス」を辞めてバルセロナに戻るという話をしていたら、彼は俺にこんな話をしてくれました。
「それならそれまでの間、俺が働くホテルにおいでよ!」
給料はもらえないと思うけど勉強になると思うよ、と彼は付け加えます。
バルセロナに戻って、労働許可の話や新しい店の結果を黙って何にもしないで待っていても、その時間がもったいないし、そのホテルに行ってる間は食事にも困らないだろうと考え、たとえ一ヶ月だけでもそのホテルに行かせてもらおうと決めました。
ジローナに借りていた部屋はとりあえずそのままにしておいてもらって、
俺は、一ヶ月間の「料理研修」にパラフルジェイに向かいました。
とりあえずは、彼の寝泊りするホテルの部屋にベッドが二つあったので、そこを一つ使わせてもらいました。仕事といっても調理場の人手は足りているので、軽く仕込みを手伝ったり、仕事を見せてもらうくらいです。
ホテルが豪華というわけでもなければ、有名なシェフがいるわけでもないごく普通のホテルだったので、ここでは、どこにでもあるような料理を出していました。料理もすごくシンプルでリゾート地らしいざっくばらんなもので、ある意味いい加減な印象もしたけど、それはそれで新鮮で勉強になります。
「まぁ、有名なシェフがいないところだと、こういう感じなのかなぁ?」
あくまで「研修」だったので、今までの緊張感とは程遠い感じで、「お手伝いさん感覚」でみんなと楽しくやってました。
夜は仕事が終われば皆と飲みに行ったり、踊りに出かけたりして。
さて。
ここで久々に女性の話が出てきます(笑)
飲みに出かけたりしているうちに俺は、同じホテルで働いていて、一緒に楽しく遊んでいた女性のことが気になり始めます。
名前はモンセ。眼鏡の似合う、小柄な女性です。
が、周りの噂話を聞いていると、ジョアンもその女性が好きだったそうで。
するとホテルの同僚がモンセにジョアンの事を話したりしていて、お互いが気になりだすようになっていました。
そうです。
俺はこのホテルに一ヶ月間だけ研修に来ているんです。
女性にうつつを抜かしている場合でなないのです(笑)
当然ながら、別に彼とは「モンセの争奪戦」を始めるつもりもなかったので、モンセのことは自然と気にもしなくなりました。
当時は「熱しやすく冷めやすい性格」でしたもので(笑)
俺は一ヶ月間の研修中ずっとそのホテルにいたわけではなく、週に一度はお休みをもらってジローナの部屋に帰ってゆっくりしていたので、最初はバスに乗ってジローナまで帰っていたのですが、俺が翌週ジローナに帰るとき、実はモンセもジローナに住んでいて、毎日車でホテルまで通っているということだったので、モンセがジローナまで帰る時間に合わせて、送ってもらうことになりました。
そのときに、「こういうこともあんまりないし、せっかくだから一杯だけ飲んで帰ろうか?」と誘われたので、ジローナへ一緒に飲みに行くことに。
ジローナに着くまでの間まだ少し時間があったので、俺がモンセのことを以前気になっていたんだ、という話を車の中でネタにしてみました。
★★★つづく★★★
ブログも楽しみにしています、本当ですよ^^すんごい苦労してる内容なのに、爽やかにライトですね!
スペイン会話も、まるでわかりませんが、ちょっ~と興味ありますf^^;
またおいしい料理、ご馳走にうかがいます。よろしくお願いします~!
それと、先日はありがとうございます!
せめて先にブログの話をしていただければ、もっといろいろなお話をさせていただけたのですが、
次回はカウンターでゆっくりとお話しましょうよ!
これからも気長に僕の更新をお待ちくださいませ!(笑)