「ぼくのおみせ」ができるまで 忍者ブログ
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エル ニョスキ店主の スペイン バルセロナでの料理修行体験記。 といっても、 料理のお話だけではありません! 時間があるときに少しずつアップさせてもらいます♪ ※当ブログの無断転載はしないでくださいね!! でもまぁ転載するほどの大作でもありませんけど(笑)
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2009/02/22 (Sun)

さて。
なんとか無事に「留学生カード」の申請も終えまして(笑)
内山さんの店の仕事にも、語学学校の生活にも全然解らないとはいえ少しずつ慣れてきた頃、ふとどこかへ旅行してみたくなりました。
 
暦はあっという間に3月です。
 
3月にバレンシアという街で「サンホセ」という火祭りがあると聞いていたので、
実はそのお祭りに行ってみたかったのです。
 
張子で出来た巨大な人形がバレンシアの街のいたるところに飾ってあるお祭りなのですが、
なんとその巨大は張子人形は、
祭りの最終日の3月19日の「サンホセの日」に全て焼き尽くしてしまうというのです。
 
その巨大な張子の人形も一度でいいからこの目で見てみたかったし、
それと別に、バレンシアは「パエジャ発祥の地」と言われているので
その本場のパエジャを一度でいいから食べてみたいと、
スペインに居る間に一度は訪れてみたい場所でもあったのです。
 
「Paella」=「パエジャ」
 
この「・・lla」の発音ですが、
日本国内では「パエ『リア』」「パエ『リャ』」などいろいろな意見がありますが、
本来の発音は「パエジャ」だと俺は思います。
 
もっと詳しく説明すると、
「リャ」と「ジャ」の、ちょうど真ん中辺りの発音になります(笑)
 
「パエリア」という呼び方は、いわば「和製スペイン語」です。

アメリカ人に「ビール」と言って伝わらないのと同じです。 
 
「パエリャ」と発音すれば多分スペイン人に通じるとは思いますが、
他の「lla」と終わる単語の発音で「・・リャ」という発音にしてしまうと、
どうしても発音に無理が出てくる単語がいくつかあるので
やはり俺は「パエジャ」と発音します。
 

はい、そうです。

完全に、俺の「どうでも良いこだわり」です(笑)
 
 
話をバレンシア旅行に戻しましょう。
ケイゴさんに、旅行へ行くためにお店を休ませてもらうようにお願いして、二泊三日の一人旅です。
 
はい。
学校はもちろん「ずる休み」(笑)
行った事もない街へ、ろくに言葉も分からないくせに一人旅です。

ノボルさん夫妻が以前バレンシアを訪れたことがあって、色々と話を聞かせてもらっていて、
前もっておススメのレストランも教えてもらっていたので、どこに食べに行けば良いのかは分かっていましたが、
 
事前に調べたのはそれだけです(笑)
 
「バレンシアへ行って、本場のパエジャを食べる」ことは、
俺がスペイン料理に興味を持ってから、ずっとずっと夢に見ていた事でした。
 
「ついに、本場のパエジャが食べられる~!!」と、
ホントに「子供のように」ウキウキしていました。
 
 
バルセロナからバレンシアまで走っている高速特急列車「Euromed(エウロメッ)」に乗り、
バルセロナから約三時間でバレンシアに着きます。

電車に乗るとカツサンドが食べたくなるのは言うまでもありませんが、
ここスペインにはそんな気の利いた食べ物はありません(笑) 



初めて見る景色。

「世界の車窓から」の音楽が頭から離れません。
 
途中、周りの景色がしばらく変わりません。
 
辺り一面、オレンジ畑しか見えません。
 
気が付けば、今度は辺り一面レモン畑しか見えません。
 
 
「へぇ、きっとすごく良い景色なんだろうなぁ!」
 

皆さんそう思われるかもしれませんが、
この景色をずっと眺めていると
 
 
 
 
しばらくすると目が疲れます(笑)
 
 
「よく耳にしたことのある“バレンシアオレンジ”って、ここのことか!!」と、
妙に納得しながら、しばらくの間そのオレンジ畑を眺めていました。
 
今度は、気が付いたら辺り一面「オリーブの木」。
 
 
オレンジ、レモン、オリーブを見ていたら、あっという間にバレンシアに着きました(笑)
 
 
「よし、とりあえず宿探しだ!」と、
気合い入れて目に付く宿を手当たり次第当たってみますが、
 
なんと、
「空いている宿」が全然見つかりません。
 
当たり前です。
街は祭り一色に染まってるということは、それなりの観光客が滞在しています。
という事は、そう簡単に宿など見つかるわけがありません。
 
前もって宿をおさえておくべきですよね(笑)
 
さて、どうしましょう。 
 
「今夜から二泊で、一部屋空いてますか?」
 
言葉が分からないながらも片言のスペイン語で探し続けると、
駅の近くで小さなペンションが見つかりました。
一泊の値段はよその宿よりもちょっと高めでしたが、祭りの期間中なので仕方がありません。
「稼ぎ時」ですからね(笑)
 
チェックインして部屋に荷物を置いて、一息もつかずにすぐ外へ出ます。
 
駅のインフォメーションでもらったバレンシアの地図を片手にぐるぐると街を回りながら、街のあちこちにある張子の人形に見惚れ続けていました。
 
「しかし、でっけぇなぁ・・・」
 
これを最終日に全て焼き尽くしてしまうなんて、もったいない。
でも、それがこのお祭りなので焼かないわけにはいきません(笑)
 
「おっと、パエジャ」 
お腹が空いていたことに気がつき、ノボルさん夫婦に勧められていたレストラン「Casa Roberto(カサ ロベルト)」へ向かいます。
駅から住宅街に向かって、歩いて十五分くらいのところに店はあります。
店に着いた頃ちょうどスペインは昼食時間帯で、店内はお客さんで溢れかえっていました。
 
「一名だけど、いい?」
店の人も、店内が狭い中なんとか席を作ってくれて、俺は席に着きます。
 
とりあえずというか、
注文するものはメニューを見なくても決まっています。
 
『バレンシア風パエジャ』
 
この店の厨房はオープンキッチンになっていて、プラック(ガス台にある大きな鉄板)の上に無数のパエジャ鍋が並んでいて、その鍋の中には、だし汁や米や具がいっぱい入っていて、全ての鍋がグツグツと音を立てて煮えています。
プラックの下に付いているガスオーブンも相当な大きさで、汗まみれのコック達が手際よくパエジャ鍋をオーブンの中へ突っ込んでいきます。
 
そんな光景を見ただけで俺は、
「すげぇ、俺は今本場にいるよ~!!」と、一人で感動です。
でも、そこで一人で大声を出しても変な奴だと思われるので、ここは我慢です(笑)
 
しかし、俺は一人で食べに来ていたので、周りの人は不思議そうな目で見ていました。
そりゃそうです。
レストランのある場所も、地元の人しか行かないような「観光客には分かりにくい場所」にある店だけに、東洋人が、しかも一人だけで来ていることが相当珍しかったのでしょう。
 
そんなことはどうでも良いですが、待つこと約三十分。
出来たてのパエジャがやってきました。
アツアツで、サフランの香る茶色がかった黄色をしたパエジャ。
具は鶏、ウサギ、カタツムリ、白いんげんにモロッコインゲン。
2人前で作られてきましたが、一人でぺロリです。
 
あ、感想ですね(笑)
 
シンプルだけど、とにかく美味いんです。
今まで日本で食べた「それ」とは随分と印象が違っていたことに衝撃を受けました。
 
一人であっという間に食べ尽くして、余韻に浸る間もなく店を出ます。
店がクローズしそうだったので、「本場パエジャ」の余韻は店の外で(笑)
 
 
 
「いつか日本で、俺もこんなパエジャを作ってみたいなぁ」
 
余韻に浸りながら、ずっとそんなことを考えてました。
 

 
あのとき初めて食べた本場のパエジャの味は、今でも忘れません。
 

★★★つづく★★★
 
 
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僕もバルセロナからバレンシアに行くときに乗りました。
バルセロナ・サンツの駅で切符を取るのに3時間ぐらい待たされましたが。
でも車内は綺麗で、お姉ちゃん(というかアテンダント)も綺麗で、飴とか貰いましたしなかなかよかったです。
あの列車はイタリアまで行っていたと思います。euromedはeurope+meditaranian sea、つまりヨーロッパを地中海沿いに走る列車ですから。
バレンシアにはAmparoという半年間スペイン語をメールで添削してくれたValenciaのfuncionarioに会いに行きました。
tanaP 2009/03/28(Sat)21:53:18 編集

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